ザ・クリエイター

ザックリストーリー

以下のサイトがよくまとめられているので、参照のこと。

映画『ザ・クリエイター/創造者』:ギャレス・エドワーズ監督が語る「日本」、AI戦争、創作の冒険

 

感想

ストーリーは比較的単純でわかりやすかった。表、裏のストーリーがある。

おもて ノーマッドという戦略爆撃機親AI勢力の秘密兵器ALPHAゼロ(アルフィー)が破壊する

うら AIと人間愛、家族愛について

アメカスのノマドが最後破壊されたことで、これまでの外道好意がすっきりした。最初、主人公陣営は最低な奴らだと思って胸糞悪かった。アメリカのベトナム戦争とかアジア圏の戦争を連想させた。

主人公もAIは機械であるという考えから徐々に変わっていった。最初は嫁と自分の子供こそ人間であるという考えからアルフィーと過ごし、アルフィーが嫁が作った子供のロボット、アルフィーが自分の子供だとしり、子供への愛情がわいていた。ニューアジアに住む住人全体がそうであったように、主人公もそうなった。そして人間の親が子供を守るように、最後の救命シャトルも自分を犠牲にしてアルフィーを送った。その心情に共感できたし、感動して心の中で泣いた。最後の嫁と再開するシーンは最初との対比かも。別れの時はAIを家族という価値観を持つ人間の嫁と、機械だと考える主人公。最後はロボットになった嫁を愛する人間の主人公。考えさせる構図だと思った。

上記の記事を読んで確かにオマージュはあった。ほかの映画の。既視感があった。特にロボット僧侶が攻めてきた船団を見るシーンは「20世紀」?の表紙にそっくりだし、何回か見ればもっと見つけられそうで、もう一回見たくなった。

グラフィックの面では大作に引けを取らないメカメカ、重厚感たっぷりのいいSFだった。これが低予算だとは思えない。下手なSFよりよかった。SFの雰囲気は近未来なので「第九地区」のようなイメージ。ノーマッド、ロボットの発するブーブーなる音も近未来ロボットが出しそうな音ですごい好みだった。

総合的にストーリーもSF的要素も十分満足できるものだった。監督が大好きになったので、ほかの映画も見てみよう。

以上