マグニフィセント・セブン

2017年の映画。アメリカの西部開拓時代がテーマの古典映画のストーリーを使ったとあらすじに書いてある。王道の西部ストーリー。わかりやすかった。

ドンパチする銃の数、馬の数が半端なく多く、これぞ西部映画。たぶんCGが少なく、リアル感が高かった。お決まりのガトリングも満を持して最後に登場。ラストに仲間が死んでしまうのもグッド。

以上

負け犬の逆転劇

アメリカンアンダードッグ

表:主人公の成功物語

裏:主人公の人間的成長物語

ただし、事実ベースなので表も裏もあるかというと不明だが、脚色、映画として成立させるためにラインはあると思う。

いくつか印象的なシーンがある。

バイトを始めるシーンの一言「やりたいことができるまで、やるべきことをやるしかないときもある」

ラムズのコーチからの一言「運命は劣勢な人間(アンダードッグ)の見方だぞ」

タイトル回収と今までの経験から今があることへの言葉が、このコーチいい人だ、と思わせてくれた。そしてアンダードッグのセリフを言ったときの顔が、お前ならできる、やってやれ、挑戦しろという表情で最高だった。

試合中にオフェンシブコーチからの一言「フィールドに戻って仕事をしてこい」

オフェンシブコーチは主人公の心の準備ができているかを確かめるために厳しくしており、今は全幅の信頼をしているからいってこいと言った後の一言。最初は感じの悪いやつだなと思わせておいてのこの態度は、ジャイアンが映画でいいやつになる現象と同じでずるい。でも、それでいい。

まとめられないので以上。

正体不明の死体の謎

ボディーズ

表:死体の謎を解いていく

裏:人生における後悔?過去を変えるのではなく、未来に向かって前向きになれ?

ドラマシリーズによくあるつづく的な終わり方ではなく、話がまとまっていたのが好感を持てたし、映画を見たような感覚で納得感もあった。

正体不明の全裸男の出現の謎はとてもインパクトがあってこれからどうなるだろうという、謎を解いていく前のわくわく感があった。徐々に時間に関する話にシフトしていったが不自然さもなく納得できるようなストーリーだった。

複数主人公、時間の謎に関するストーリーは話がこんがらがりがちだが、わかりやすかったので見やすかった。

謎のインパクト、それが紐解かれていく過程、ストーリーの納得感、全体にまとまりがあったので面白かった。

以上

ザ・キラー

表:主人公の復習

裏:???

章ごとに区切られテンポよく話が進み2時間あるのに飽きが来ないほど集中してみることができた。

主人公のルーティーンのような一人語りも泥臭いアクション映画とは違う格闘シーンもリアルな暗殺者のような演出でとても好きだ。

この映画は主人公が機械のような暗殺者であるような第一印象を持ったが、失敗するところ、彼女がぼこぼこにされて切れて復讐するところに人間味が徐々ににじみ出ていった。

表に対する裏の主張を読み取ることはできなかったが、表のストーリでも十分面白かった。

以上。

スティルウォーター

娘がフランスで捕まった。父親マットデイモンは娘を釈放するべく奮闘するが、、、

表:フランスで捕まった娘を釈放させる

裏:何かを得て、何かを失う現実?

最初は娘の無実を証明するために何でもするつもりだったマットデイモン。その過程で出会ったフランス人シングルマザーと仲良くなり、娘の釈放が難しいことを知ると、その家庭と月日を過ごしかけがえのない関係を築いていった。娘の事件の真犯人を見つけ、監禁して事件解決を計画するも警察に見つかり、逮捕かと思いきや逃れる。そして違法な手法で行ったDNA鑑定で娘が釈放。無事に帰国できる。しかし、監禁したことがフランス人シングルマザーにばれ、関係を失った。

本当の目的は達成できたのに、何とも言えない喪失感を味わった作品だった。娘の言動に振り回された結果監禁することになったが、結局娘は父に偽証をしていた。なんだ、こいつ。散々振り回してごめんって。最初はそう思ったが、本当はそんなつもりじゃ心境じゃ嘘もつくかと何とか納得。身内だから父親も助ける心境もわかる。ぎりぎり。

あのままフランスで暮らせばよかったんじゃ。関係が失われ子供と抱き合うシーンでそう思った。でも監禁した時点で後戻りはできない。

何ともすっきりしないもやもやとした状態でエンディングを迎えた。

スティルウォーター変わらない町。

ザ・クリエイター

ザックリストーリー

以下のサイトがよくまとめられているので、参照のこと。

映画『ザ・クリエイター/創造者』:ギャレス・エドワーズ監督が語る「日本」、AI戦争、創作の冒険

 

感想

ストーリーは比較的単純でわかりやすかった。表、裏のストーリーがある。

おもて ノーマッドという戦略爆撃機親AI勢力の秘密兵器ALPHAゼロ(アルフィー)が破壊する

うら AIと人間愛、家族愛について

アメカスのノマドが最後破壊されたことで、これまでの外道好意がすっきりした。最初、主人公陣営は最低な奴らだと思って胸糞悪かった。アメリカのベトナム戦争とかアジア圏の戦争を連想させた。

主人公もAIは機械であるという考えから徐々に変わっていった。最初は嫁と自分の子供こそ人間であるという考えからアルフィーと過ごし、アルフィーが嫁が作った子供のロボット、アルフィーが自分の子供だとしり、子供への愛情がわいていた。ニューアジアに住む住人全体がそうであったように、主人公もそうなった。そして人間の親が子供を守るように、最後の救命シャトルも自分を犠牲にしてアルフィーを送った。その心情に共感できたし、感動して心の中で泣いた。最後の嫁と再開するシーンは最初との対比かも。別れの時はAIを家族という価値観を持つ人間の嫁と、機械だと考える主人公。最後はロボットになった嫁を愛する人間の主人公。考えさせる構図だと思った。

上記の記事を読んで確かにオマージュはあった。ほかの映画の。既視感があった。特にロボット僧侶が攻めてきた船団を見るシーンは「20世紀」?の表紙にそっくりだし、何回か見ればもっと見つけられそうで、もう一回見たくなった。

グラフィックの面では大作に引けを取らないメカメカ、重厚感たっぷりのいいSFだった。これが低予算だとは思えない。下手なSFよりよかった。SFの雰囲気は近未来なので「第九地区」のようなイメージ。ノーマッド、ロボットの発するブーブーなる音も近未来ロボットが出しそうな音ですごい好みだった。

総合的にストーリーもSF的要素も十分満足できるものだった。監督が大好きになったので、ほかの映画も見てみよう。

以上

『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 感想

結論

絶対見ろ!映像、ストーリーともに最高!

以下詳細感想

ストーリー、映像ともに素晴らしかった。音響を期待して映画館で視聴したが、そこはいまいちだった。映像の躍動感は画の大画面でしか味わえないものだったかもしれないが、早く見たい人は映画館で見ればいいが、そうでない人は待ってもいい。

新規で見る人も、見ていた人も3話までをもう一度見返すとより楽しめる。

ストーリーは戦闘パート、日常パートの配分がちょうどよく、激戦のあとのほっと一息つく合間がに楽しめる生徒同士の様子がとてもエモかった。戦いでは敵同士でも、試合後は仲良く。これぞスポーツマンシップノーサイドゲーム、戦車道の姿だ。

戦闘シーンでは、戦車越しの視点によって、自分が戦車道をしているかのような体験と、戦闘の躍動感を提供してくれた。継続高校との最後のシーンはポップコーンを食べる手を止めて集中してみていた。

全体的な戦闘のストーリーは、ハラハラするような展開が続き、いっときも目が話せなかった。全体を通してどうなるの?というような展開が素晴らしかった。

今回からいよいよ先輩の卒業を実感させるような演出が多くそれもテーマの一つだった。残りの展開でこれがどのようにまとまるのかが非常に楽しみで、10年は待てるので、いい作品を作ってくれ。監督!

以上。